安達太良山登山に続いて二日目の報告が菊田八郎さんから届きました。
旅行の翌日も天気が良く、裏磐梯の五色沼やグランデコを散策して最後に
磐梯山がよく見渡せるガラス館で休憩。お土産を買い求めて帰途につきました。
詳しくは感想文をご覧ください。
「五色沼からグランデコ平湿原」ぶつつけ本番の旅 (後編 ) 菊田 八郎
朝7時、朝食はバイキングでした、昨夕方入った登山の団体客で座る席はいっぱいで、安達太良山の人気ぶりを改めて感じた。早起きの永寿さん、八丈島くさやを焼いてお酒を酌み交わした親友だが、散歩から帰って来て一言、「岳温泉の景色も見事だね」と息を切らしていた。
8時に櫟平ホテルを出発、皆さん良く眠れましたかとCH嬢、“宴会・二次会ともに大賑わいでした”と朝の挨拶から始まり、本日の行程を案内した。五色沼はありません!(一同は驚く)裏磐梯に点在する湖沼群の青沼、瑠璃沼、弁天沼、みどり沼、毘沙門沼の総称を言います。これから駐車場のある毘沙門沼に向います・・・・。バスは3,300mの土湯トンネルを抜けると、標高1,242mの「磐梯吾妻スカイライン」と合流する、ここから吾妻小富士、一切経がすぐそばを通る人気の高原道路だ。平日で車数も少ないが産地直売所では白菜、大根などが山積されて売られていた、松茸の看板も目に付いた。
9時過ぎ毘沙門沼到着、広くて一目では見渡せない大きさ、五色沼最大の沼だそうで、青より青い紺碧の湖ではないか!シーズンオフのボートが積上げられた桟橋には「写生愛好クラブ」の皆さんが、絶好のポジションを選んで、眼前の湖畔に映える紅葉の情景を丹念に描いていた。錦鯉、水鳥、野鳥、遠くにはオットセイらしい群れの遊泳がぼんやりと見えた。遊歩道の中間点「毘沙門沼」の標識をバックに写真を撮り、折り返すと犬ちゃんも散歩に連れられて楽しそうだ。大きな赤松や樹木の下には”あけび”が口をあけている、のどかで自然豊かな湖畔の風景を堪能したが、同行の大石さん、どの職場でも慕われつつ定年を迎えていたが、ちょっと一言「いいハイキングでした!」と呟いた。
9時50分、バスはグランデコ高原へと向う、10時15分にはグランドデコゴンドラ山麓駅に到着。デコ平の地名の由来は何だろう、切符売り場のおばさんに尋ねると、”ポーンとおでこを叩いた”高原を登るとオデコに似た平原を言うとの回答に納得した。強風でちょっと停止したゴンドラは18分で山頂駅ブナブナに着く。CH嬢の案内は12時20分には戻って頂上レストランで昼食にしましょう。
ブナ木の林立するブナの小路を横切り、高原道には「アサギマダラ鑑賞ポイント」があり、ブナ、白樺、ナナカマドが茂り、地面は熊笹で覆われていた、もみじは紅色に輝いており、ここでしょうと競ってカメラに収めていた。道沿いのブナ木に熊の爪跡を残した写真が貼ってあり、熊出没の注意を促していた。幾つもの清流の小川、小橋を渡るとデコ平湿原遊歩道に至る。あの尾瀬にも似た木道が湧き水で湿っていたが、振り向くと早起きの永寿さんがニコニコ近寄って来たその時、スッテンコロリと転倒してしまった、大丈夫と叫んだが、スキーで鍛えた身のこなし方が幸いして、直ぐ起き上がりながら「カメラを見て緊張したのよ」と平然としていたが、ハットした一幕でした。 湿原は群生していた
原生花が枯れて、咲終えた風景が続いている1周約35分のコース。そこに綺麗なハイキング着姿のご婦人2人が「道に迷って同じ場所に戻って来た」と困った様子、わたし達とご一緒しましょうと誘う。江東区からバスツアーで来たと言うから優雅な暮らし振りを想わせた。デコ高原を帰る途中、呟きの大石さんが、沢の冷たい水をポットに汲み採りながら一言「これぞ天然水!」と大満足気に飲んでいた。
約束の時間より早くブナブナに戻り、全員の記念写真を撮り、高原レストランで持参したおにぎり弁当を美味く食べた。おじゃまの場所代にと少しのビールやコーヒーを注文した。
帰りのパノラマゴンドラの眺望は大ゲレンデが広がっていたが、雄大な磐梯山はうす雲がかかり山頂は見えなかった。ゴンドラ山麓駅に着くとデコ平湿原で道に迷った、あのご婦人2人がツアーバスを待っていた。これから猪苗代湖のガラス館に行きます、ええ?電話番号こそ聞かなかったがこれってなぁに。
バスは(表)磐梯猪苗代湖に急いだ、隣席の石山さん、“春日八郎の生家が猪苗代この辺にあった”昔に中継の取材で来たと懐かしんでいた、「赤いランプの終列車」、「別れの1本杉」などヒット曲を沢山歌った、福島県の人気歌手であった。こうしている間に、大駐車場に着く、世界のガラス館、お菓子館が建並ぶ、2階の地ビール館、喜多方ラーメン店もある、どの店もバスツアー客が入っていた。猪苗代湖地ビール中ビン1本720円、コクのある美味しさが喉を潤してくれた。あの大石さん「これで猪苗代湖も見納め!」と呟く。
14時定刻、猪苗代湖をあとにしてバスは帰路に走り出す、磐越道最高地点を通過し、郡山から東北道で一路東京に。ラッシュで途中休憩を挟みながらも、順調なバス旅行となった。そして青い灯の輝くスカイツリーの足元の“浅草雷門前”を通るコースを回ると、クラブツーリズムのコンダクターCH嬢が最後に「山と渓谷の会員の皆様のご多幸を祈ります」と結ぶと、大拍手が沸き起こった、こうして18時40分無事JR上野駅公園口に帰って来たのです。